建司の書斎

「キリスト者の希望」、「愛を学ぶ」等の著者、故相澤建司の遺稿説教原稿・聖書研究など。

エゼキエルにおける希望 1

エゼキエルにおける希望 預言者エゼキエルは第一回のバビロン捕囚の時、エホヤキン王、王族、高官、技術者らと共にバビロニアに連行された(前598)。 彼はその地で預言者としての召命を受け(前593)、以後571年まで活動した。彼は南部バビロニア…

渡辺キヨ 理葬式 式辞

渡辺キヨ 理葬式2001年2月12日 八柱霊園讃美歌 320&260聖 書 第一テサロニケ人への手紙4:13~14、16 ローマ人への手紙8:38~39 まず渡辺キヨさん、おばちゃんが私たちに示してくださったことについてお話します。それは死んだ後…

ホセアの希望2  ホセア11:1~4

2000-43(2000/12/3) ホセアの希望2 ホセア11:1~4 《希望が実現すると苦い結果をもたらす》ことを、歴史は私たちに教えている。レーニンのロシア革命は、他国の多くの社会主義者や民衆に大きな希望となった。そして第二次大戦後束欧にも社会主…

ホセアにおける希望  ホセア11:18

2000-43(2000/11/26) ホセアにおける希望 ホセア11:18 預言者ホセアは、前753から724年ころ、北王国イスラエルで活動した。彼の活動した最後の10年間は、政治的な危機の時期で、アッシリアの王ティグレトピレセル(在位前745から72…

実存の変貌2  ロマ5:3~4

2000-42(2000/11/19) 実存の変貌2 ロマ5:3~4 それゆえ「魂の分かれ道」は《結果が重要である》という哲学と《本質が重要である》という哲学との分岐点である、と言い換えられる。 「人間理解の高みからは、手にとるようにわかる一重要なのは結…

実存の変貌  ロマ5:3~4

2000-41(2000/11/12) 実存の変貌 ロマ5:3~4 財産と魂の関係。ソルジェニーツインは、囚人になってはじめて「財産と魂の関係」を認識できたと語っている。護送される囚人がその途中で見かける、平穏な生活を送っている人々を見て、その話すのを聞…

囚われ人の希望  イザヤ61:1

2000-39(2000/10/28) 囚われ人の希望 イザヤ61:1 「主は私を遣わして、心砕かれた者を癒し、囚われ人に放免を告げられる」 「石の下の詩と真実」 この数年の間に「囚われ人の希望」の形のうちで、ひときわリアルに感じだしてきたものがある。それ…

キリストと共に4  ピリピ1:23

2000-38(2000/10/22) キリストと共に4 ピリピ1:23 「私が切望しているのは、(世を)発ち去って、キリストと共にいることである。そのほうがはるかによいからだ」 「世を発ち去る・アナルオー」は、死、旅立ち、を意味しているが、停泊した船が…

キリストと共に3  ピリピ1:21~22

2000-37(200/10/15) キリストと共に3 ピリピ1:21~22 「死は利益だからだ。しかし肉にある生の場合は、それは私には業の収穫である」 「死は利益」について。この文からはパウロの述べた内容はつかみにくい。現代人の感覚では、「死はすべての…

キリストと共に2  ピリピ1:21

2000-36(2000/10/8) キリストと共に2 ピリピ1:21 「なぜなら私にとって生はキリストであり、死は利益だからだ」 「生はキリスト」は、説明不足で文意が必ずしも明らかではない。バルトはこの言葉に対する「決定的な注釈」がガラ2:20であると…

キリストと共に1  ピリピ1:20~24

2000-35(2000/10/1) キリストと共に1 ピリピ1:20~24 「私の渇望している希望は、自分が決して恥を受けることではなく、むしろいつもそうなったようにまさしく今もまた、[私の]生をとおしてであれ死をとおしてであれ、私の体でもってキリス…

キリスト者の復活6  第一コリント15:56~57

2000-34(2000/9/24) キリスト者の復活6 第一コリント15:56~57 「死の刺は罪である。しかし罪の力は律法である。しかし神に感謝せよ、私たちの主イエス・キリストをとおして私たちに勝利を与えたもう神に」 15:50節以下の、注解書は、パ…

キリスト者の復活5  第一コリント15:55~56

2000-33(2000/9/17) キリスト者の復活5 第一コリント15:55~56 「『死よ、おまえの勝利はどこにあるのか。死よ、おまえのとげ(刺)はどこにあるのか』と。死の刺は罪である。しかし罪の力は律法である」 旧約聖書からの引用の第二は、ホセア…

キリスト者の復活4  第一コリント15:53~54

2000-32(2000/9/10) キリスト者の復活4 第一コリント15:53~54 「というのはこの過ぎ行くものは不滅のものを着、またこの死ぬべきものが不死なるものを着《なければならない》からである。しかしこの過ぎ行くものが不滅のものを着、この死ぬ…

キリスト者の復活3  第一コリント15:53

2000-31(2000/9/3) キリスト者の復活3 第一コリント15:53 「というのはこの過ぎ行くものは不滅のものを着、またこの死ぬべきものが不死なるものを着《なければならない》からである」。 ここは復活の意味、変容の意味を説明している。その意味…

キリスト者の復活2  第一コリント15:51~52

2000-30(2000/8/27) キリスト者の復活2 第一コリント15:51~52 「私たちすべてが眠りにつくのではなく、むしろ私たちすべてが変容されるであろう。一瞬に、またたく間に、最後のラッパが鳴り渡る時。というのはラッパは鳴るであろう。すると…

キリスト者の復活1  第一コリント15:50~57

2000-29(2000/8/20) キリスト者の復活1 第一コリント15:50~57 従来キリスト教信仰の中心テーマである「キリストの復活」については、真剣に精力的に研究されても、「キリスト者の復活」については、付録的、第二義的にしか取り上げられない…

内村・藤井武の来世研究

2000-28(2000/8/6) 内村・藤井武の来世研究 日本のキリスト者の場合のキリス者の復活理解 キリスト者は「主の祈り」のたびに、最後のくだり「我は、体のよみがえり、永遠の生命を信ず」と祈ってきた。そして漠然とではあっても「自分たちの生命は死に…

キリスト者の死後1  ルカ23:39~43

2000-27(2000/7/30) キリスト者の死後1 ルカ23:39~43 「磔にされた罪人の一人がイエスを冒瀆した『おまえはメシアではないのか。自分と私たちを救ってみよ』。するともう一人の者が彼をたしなめて言った『おまえは[この方と]同じ罰を受け…

キリスト者の死2  第二コリント5:14~21

2000-26(2000/7/23) キリスト者の死2 第二コリント5:14~21 死は罪の報いとしてあらゆるものとの関係喪失を意味するから、呪われた死からの解放は人間の 「関係回復」によってもたらされよう。これと関連して「あるものとの関係喪失を起こさせ…

キリスト者の死1  ロマ6:20~23

2000-25(2000/7/16) キリスト者の死1 ロマ6:20~23 旧約聖書のイザヤ38:18以下のヒゼキヤの祈りでは 死者が神との絆が断ち切られているとみている 「陰府はあなたを讚美せず、 死はあなたをほめたたえない。墓にくだる者はあなたの真実を…

ユダヤ教における死人の復活2  ダニエル12:1~2

2000-21(2000/6/18) ユダヤ教における死人の復活2 ダニエル12:1~2 第三に、死人から復活した者たちの「存在樣式」はどのように述べられているのか。「そして賢者らを導いた者らは明るい大空のように輝き、多くの人々に正しい道に導いた者らは…

ユダヤ教における死人の復活1  イザヤ26:19

2000-20(2000/6/11) ユダヤ教における死人の復活1 イザヤ26:19 「あなたの死者たちは生き、復活するであろう。 ちりに住む者たちは、目覚めて、喜び讃美するであろう。 あなたの露は光の露で、地は闇にある者たちを生まれ変えさせるからだ」 ヴ…

パウロへの顕現  第一コリント15:8~10

2000-19(2000/6/4) パウロへの顕現 第一コリント15:8~10 「ところで最後に、キリストは月足らずの者同然の私にも顕現された。私は使徒のうちで最も小さい者で、使徒と呼ばれるには価しない。それは私は神の教団を迫害したからだ。しかも神の恵…

ヤコブと使徒たちへの顕現  第一コリント15:7

2000-18(2000/5/28) ヤコブと使徒たちへの顕現 第一コリント15:7 「そののちキリストはヤコブに現れ、さらにすべての使徒にあらわれたもうた」 ヤコブへの顕現。これは500人への顕現の後に起きた。ヤコブは初めから新しい教団に所属していたの…

500人への顕現  第一コリント15:6

2000-17(2000/5/21) 500人への顕現 第一コリント15:6 「そののちキリストは500人以上の兄弟に同時に現れた。彼らのうち大部分は今も生きているが、しかし彼らのうちの数人が眠りについた」 パウロはこの「500人以上の兄弟」で原始教会の…

ダマスコ体験2  使徒行伝9:10~18

2000-16(2000/5/21) ダマスコ体験2 使徒行伝9:10~18 「さてダマスコにアナニアという一人の弟子がいた。そして主は幻で彼に語られた、『アナニアよ』。アナニアは言った『主は、私はここに』と。主は言われた『立って、<直線の通り> に行っ…

ダマスコ体験1  使徒行伝9:1~9

2000-15(2000/5/7) ダマスコ体験1 使徒行伝9:1~9 「さてサウロは主の弟子たちに向って、なお威嚇と殺害とに息巻いて、大祭司のもとに行って、 ダマスコの諸会堂への書簡を求めた。彼がその地で『道』に帰依する者たちを見付ければ、男であれ女…

復活と希望 パウロの復活理解7

2000講壇2(2000/4/16~2000/7/30) パウロの復活理解(十三) 「私たちはみな眠りにつく[死ぬ]のではない。終りのラッパの際して、たちまち、瞬時に、みなが変えられるであろう」(第一コリ15:51)。また「朽ちるものが朽ちないものを着る」「…

 復活と希望 パウロの復活理解6

2000講壇2(2000/4/16~2000/7/30) パウロの復活理解(十一) さて論敵らが「死人の復活を否認した」のはなぜであろうか。これについての従来の解釈は大きく二つに分類できる。一、彼らが「終末論の点で熱狂主義者や異説をとなえた人々」とみる解釈。…