建司の書斎

「キリスト者の希望」、「愛を学ぶ」等の著者、故相澤建司の遺稿説教原稿・聖書研究など。

2018-05-04から1日間の記事一覧

イエスの戒め(2)姦淫について  マタイ5:27~30

1996-11(1996/6/30) イエスの戒め(2)姦淫について マタイ5:27~30 5:27~28は姦淫についての反対命題。 「『あなたは姦淫してはならない』と言われたのをあなたがたは聞いた しかし私はあなたがたに言う 『情欲的な眼差しをもってある…

イエスの戒め(1) マタイ5:21~22

1996-10(1996/6/23) イエスの戒め(1) マタイ5:21~22 (1)プロテスタントのキリスト教には、パウロの「信仰による義」(ロマ3:28)あるいは宗教改革の福音理解、特に「信仰のみ、恵みのみ」の見解がなじみやすい。そこでどういう間題…

イザヤの召命(2) イザヤ6:6~7

1996-9(1996/6/19) イザヤの召命(2) イザヤ6:6~7 6:6~7「その時セラフィムの一人が、その手に燃える炭火を持って私のもとに飛んできた。その炭は祭壇から火ばしで持つてきたものであった。彼はそれを私の口に触れて言った。『これがあな…

イザヤの召命(1)  イザヤ6:1~5

1996-8(1996/6/9) イザヤの召命(1) イザヤ6:1~5 いわゆる「預言者の精神」というものがある。明治期以来、大多数のプロテスタント教会が、信仰を内面や魂の問題に限定し、政治的社会的な方面では、ただただ政府の戦争政策に追随していったの…

アウグスティヌスの回心  ロマ13:13~14

1996-36(1996年9月以前) アウグスティヌスの回心 ロマ13:13~14 パスカルは人が信仰に入る方法は「習慣によって、理性によって、霊感によって」の三つがあると言った」(「パンセ」)。霊感によって例を取り上げたい。 古代ローマの最も偉大…

聖霊の働き  行伝13:1~4

1996-4 1996/5/12 聖霊の働き 行伝13:1~4 「私たちが学ぶべきことは、教会が宣教を《保持している》ということではなく、むしろ逆に、キリストの宣教自体が教会をつくり出すということである。宣教が教会からではなく、教会が宣教から理解されな…

「聖なる、公同の教会を信ず」  第一コリント1:2

1996-3 1996/5/5 「聖なる、公同の教会を信ず」 第一コリント1:2 使徒信条における「聖なる、公同の教会を信ず」の内容を明らかにしたい。 「聖なる教会」について。「聖なる」についてバルトは、教会が歴史的、社会的な結社からは、教会の委託、根拠、目…

「教会を信じる」  マタイ18:20

1996-2 1996/4/28 「教会を信じる」 マタイ18:20 「使徒信条」(後4世紀)は「われは《一つの、聖なる、公同の教会》を信ず」といっている。 これらの三つの表現で真の教会が示されている。日本語に翻訳された使徒信条では、「一つの」の部分が欠落し…

教会の土台  工ペソ2:20

1996-1 1996/4/21教会の土台 工ペソ2:20 教会がどのようにしてできたかについては、いくつかの見解が聖書にしるされている。 (1)教会の土台 工ペソ2:20以下 「あなたがたは使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられたものであって、キリスト…

教会と国家  ロマ13:1

1996-6&7 1996/5/26&1996/6/2教会と国家 ロマ13:1 (1)教会と政治的な活動の間題を取り上げたい。その手始めに、国家に対して、教会がどのように行動すべきかを述べたロマ13:1を学んでみたい。ロマ13:1についての最も古い近代語訳は…

この岩の上に  マタイ16:15~18

1996-5 1996/5/19 この岩の上に マタイ16:15~18 (1)新約聖書は、教会の基礎について、「(教会の)土台はイエス・キリストである」(Ⅰコリント3:11)、「あなたがたは使徒たちと預言者たちという土台の上にたてられた。キリスト・イエスご自…