平和研究(大学講座レジメ)
2.神社問題「神社問題」というのは、帝国憲法の下で「国家神道体制」と信教の自由(帝国憲法・第28条)との衝突の問題である。(戸村政博「神社問題とキリスト教」1976) ここの「国家神道体制」とは、日本流の「国教」のことである。明治初年以降、…
1.「15年戦争において、靖国神社はどのような機能を果たしたか」 参考文献:村上重良「慰霊と招魂」(1974)、「天皇制国家と宗教」(1985)、相沢建司「宗教者の戦争責任」(1995) 「15年戦争」との表現は評論家・鶴見俊輔が名づけたも…
2008年12月 はじめに 「平和について考える、学習する」という場合、そのテーマがこれまで取り上げられてきたさまざまな問題をふまえる必要がある。このテーマは、私の場合、歴史学者・家永三郎氏の著書『戦争責任』(初版1985、15刷1993)を何度…