渡辺キヨ 理葬式 式辞
渡辺キヨ 理葬式
2001年2月12日 八柱霊園
讃美歌 320&260
聖 書 第一テサロニケ人への手紙4:13~14、16
ローマ人への手紙8:38~39
まず渡辺キヨさん、おばちゃんが私たちに示してくださったことについてお話します。それは死んだ後の事柄、来世のことでした。死後、み国でママ(亡き妹の幹子さん)に会えるからね、とおばちゃんは事あるごとに口にしておられた。それは理屈の世界を超えた実感の言葉でした。これは現代のキリスト者が一般にないがしろにしている、死後の復活への希望とみ国において愛していた者との再会への希望を、おばちゃんは身をもって私たちに示してくださった。神は障害のあるおばちゃんに「復活への鮮明なる希望」を与えられることで、特別に顧みてくださったと、私は考えています。
次に、私たちがおばちゃんになすべきことを二つだけお話します。一つは亡くなった人を愛するとはどういうことか。これについてキルケゴールは、亡くなった人を愛するとはその方のことを思い出すこと、忘れないことだ、と述べています(「愛の業」)。ドストエフスキーの言葉でいえば「胸に刻まれた記憶よ、永遠に」です。私たちは機会あるごとに、おばちゃんのことを思い出しましょう。
もう一つは、私たちもまた死後、来世「み国において、愛する者たち、おばちゃんに再会する希望」をもつということです。
(これは、上記のように行なわれた埋葬・納骨式の内容です。記録のためにここに掲載します。当日は曇り、温度6度で、屋外の墓前でしたから、寒い中でした。甥の渡辺健一さんがすべての段取りをしてくださいました。式の後参加者11名で食事会もしました)